チャイナロビー

マクロ経済、環境調査、政策提言、産業誘致、事業創出まで幅広い事業をこなす奮闘記です。

政治

靖国問題の理解に欠ける安倍総理

常識的な政治家なら分かっているはずだが、元内閣官房の側近も言うように、そうではないらしい。歴史理解にも外交にも疎い安倍氏は総理に不適格である。保阪正康氏が言う通り、アーリントンと靖国神社は成り立ちも憲法との関わりも異なる。事実、靖国神社は…

日本国民の自覚、政府の自覚

また少し、近代史を遡ってみましょう。日本は、中国との朝鮮利権を巡っての日清戦争の勝利により、遼東半島、台湾、膨湖諸島の割譲や、沙市、重慶、蘇州、杭州の解放、日本に最恵国待遇を認めさせるなどしました。また、ロシアとの間で、朝鮮半島と満州での…

永井荷風の社会批評

昭和11年に起きた二・二六事件直前、永井荷風が「断腸亭日乗」に掲載した内容です。(前略)そは兎もあれ日本現代の禍根は政党の腐敗と軍人の過激思想と国民の自覚なき事の三事なり。政党の腐敗も軍人の暴行も之を要するに一般国民の自覚に乏しきに起因するな…

今こそ戦争総括を!

日本は戦後68年が経過するにも関わらず、ついに戦争総括なるものを行いませんでしたし、行う気配すらありません。日中戦争、太平洋戦争に関し、侵略だの自衛だのとか、慰安婦、南京事件、東京裁判などの批評は行いますが、必要な戦争総括とは、太平洋戦争の…

対日新思考をご存知だろうか?

人民日報の論説員(当時)であった馬立誠が、政策論議で知られる中国のオピニオン誌『戦略と管理』(2002年6号)の中で発表した論文「対日関係の新思考-中日民間の憂い」の事だ。当時、日中国交正常化から30年が経過したにも関わらず、両国の信頼が進まな…

日米地位協定と沖縄問題

日本国憲法については学校でも教えるが、日米安保条約の詳細や日米地位協定を学校で教えることはない。高校でも大学でも専門に教える授業はない。法学部の私ですら、憲法の中身、歴史的背景、評価、現在社会どの乖離、9条問題についてレクチャーされたことは…

日本は広く長い視野を持つべし!

日本人は古くから、珍しさに興味を持つ以外は、異質なものに接し融合する機会が少なかった。異なる文化、宗教、習慣を理解し、違いを認めることが苦手な民族である。リベラルが根付かず、世論迎合つまり常に世間体に左右され、自ら立論し議論することを避け…

日中国交正常化時のやり取り

くどいようだが、戦後の米国の占領下となった際の論点は後に譲り、再度、1972年の日中国交正常化、1978年の日中平和友好条約時のやり取りに関して議論したい。日本政府、外務省は、1972年の田中角栄首相方中時、周恩来から出た「棚上げ論」に関し、中国側の…

特権階級優遇国の日本

機会均等の理念に乏しい特権階級優遇国の日本は、本当の意味での民主化はされておらず、議会政治制度も、衆参過半数を獲得してしまえば、国家予算をはじめ、あらゆる施策、法案を通すことが可能だ。考えてみれば恐ろしい事であり、米国などでは決して出来な…

中国の意思決定

最近の中国を、党の権力が落ちた、主席の権限が削がれた、一党独裁の終焉は近い、軍部が台頭する、などと批評する日本の評論家、政治家、メディアの言論が目立つ。一体、何を見て判断するのか?何をもってリサーチとしているのか、認識違いも甚だしい。日本…

何も決まらない、決めない安倍総理

第三の矢を出すべき時期から1年あまりが経過しましたたが、先日の所信表明でも具体的な内容は出ませんでした。医療改革、教育制度、法人税、女性活用など、口ばかりで何もする気がないようです。この半年、自民党執行部、複数の政務官などに提言しましたが、…

稚拙な安倍外交

どうしても安倍総理の批判になってしまうのですが、それは期待に反することと、問題解決を先延ばしし、更に、世界の常識と乖離して行くためです。安倍総理は今後どんな政策を取ると思いますか?財政出動と金融緩和は誰にでも出来ることです。しかし、経済成…

日本の政治家、評論家

日本の政治家、評論家は、中国と日本の軍備を比較したり、憲法を改正し国力を上げ、万が一本格的な衝突が起こった時に備え、米国との安全保障、集団的自衛権を口にしている。しかし、米国は、尖閣が日米安全保障条約第五条に該当するとは言うが、現在の米中…

中国の政治目的

唐家璇氏の指摘の通りであろう。日本は、米国に頼り中国を牽制する戦略に走っているが、それは何のためだろうか?中国は決して覇権国家ではなく、日本こそ、あらゆる問題の解決を申し出て、東アジアの安定のための枠組みを先導する必要がある。決して米国に…

日本の総理 vs. 中国の国家主席、どちらが民主的?

中国は一党独裁と言いますが、国家主席を含む7人の政治局常務委員はどうやって決まると思いますか?国民に選挙権がない、主席などは密室で決まるなどと、中国政治体制を批判する声が聞かれますが、事実はどうなのでしょう?その前に日本の総理はどのような…

社会主義国家の日本

日本では、独特な利権構造の中、官僚と政治家の癒着と協力、または確執と妥協で物事が決まる事が多い。医療、教育、外交、TPPなどにおいても、国民に向けた広い議論も、正確な説明はないままだ。全てが官僚、政治家、関連団体の利益、利権が優先され、国民の…

国民を無視する安倍総理、世論を煽るメディア

世界の目は、安倍総理に対する批判から疑問に移りつつあります。歴史認識を持ち、外交を重視し、隣国への配慮が必要であるにもかかわらず、安倍総理は一切、その期待に応えず、意味不明の言動を取るためです。インテリジェンスの欠片も感じられないと思われ…

国益とは何か?

安倍総理の「われわれは国益を守るためにしのぎを削っており、尖閣については妥協するつもりはない」との言動だが、まず、国益とは何を指すのだろうか?次に、どうしのぎを削っているのか?ただ単に、棚上げも尖閣問題も存在しないと言い、中国との仕事をキ…

政治家の認識の低さ

朝まで生テレビ(YouTube 再放送)での自民党代議士の棚上げに対するコメントには憤慨しました。政治家の認識の低さを露呈されました。仮に棚上げ記録(残存するかは?)を出さないのは、領土問題ということもあり、国益を考えてのこと。というニュアンスでした…

日中の政治体制の違い

よく質問を受ける内容に、日中の政治体制の違いに起因する経済問題があります。中国は一党独裁であり、派閥闘争により力がある習近平が政を行うのか?言論の自由がなく、共産党支配は近くなくなるのでは?と言うものがあります。言うまでもなく中国は、共産…

戦後日米関係

1972年に沖縄返還を実現した佐藤栄作政権。返還は認めたものの、佐藤政権のこれ以上の独自路線(米国のコントロールが及ばない意味)を許す訳には行かない米国は、執拗に沖縄米軍基地確保に動く。戦後68年も経過しているにも関わらず日米地位協定を破棄できな…

日本政府の身勝手な論理

尖閣問題は、日本の勝手な思い込みに始まり、世界情勢の変化に伴う中国の考えを考慮せずに進んだ典型でしょう。棚上げを反故にし、1885年当時から台湾、中国は日本の出方を牽制していたにも関わらず、日清戦争終了直前のドサクサに閣議決定をしました。台湾…

田中角栄と周恩来の認識

過日の朝まで生テレビでも、田中総理〜周恩来会談における、いわゆる「棚上げ論」があったのかを再度検証してみたい。自民党の代議士は、存在を認めてああないばかりか、国のためであれば、仮に存在した場合であっても、存在の抹消もやむなしとの立場であり…

もし、尖閣諸島が"日本固有の領土"なら

尖閣諸島を中国固有の領土という気は全くありませんが、客観的に見て、裏付けに欠けるにも関わらず、中国の事情を考えず、尖閣を「古来から固有の領土」との日本政府の主張は理解出来ません。日本政府の曖昧な外交が今日の結果を招き、国益を損ねているわけ…

硬直する尖閣問題、どう解決するのか?

尖閣棚上げに関して述べてきたが、安倍政権はどう対応するのだろうか?どう解決するのだろか?考えられるのは、下記の通り。1.あくまでも、日本固有の領土だと突っぱねる。安倍首相は、右寄りの保守であり、国益は領土の保持と言わんばかりで現実的、経済的…

尖閣領有のタイミング

下関条約直前の秘密裏に行われた尖閣諸島の日本編入。これが尖閣諸島領有のタイミングとなった。もちろん、国民へのアナウンスも中国への通報もない。官報にも載せていないのである。これが「国際法の常識だ」として堂々と「尖閣諸島は日本古来の領土」と言…

尖閣棚上げ論争

戦後の歴代総理、政権は、国民に知らされない米国との密約が多く、今でもその後遺症を抱えていると言っても過言ではないだろう。一方の尖閣棚上げ論争だが、先ごろ訪中した野中広務氏が見事に巻き起こしている。1972年、時の田中角栄総理が訪中し日中国交正…

尖閣に関する理解

反中論を口にする人に、尖閣問題について質問をしてみた。質問)何を持って尖閣諸島を日本固有の領土と言うのか?回答)国際法に基づき日本は世界に認められる国有化をした。説明)Facebook(下記URL)にも掲載した史実を示し、論点を提示。また、米国も日本の領…

靖国参拝は歴史問題

日本には原爆投下や終戦と言う忘れられない記念日がありますが、侵略、開戦と言う加害者としての意識が薄れているためか、靖国参拝問題を含め、日本政府やメディアも他国への配慮がなくなってしまったかのようです。歴代の自民党党首つまり首相は歴史問題を…

日中間における尖閣の歴史

分かりやすく箇条書きにしました。1.1885年 国有化の陳情により尖閣諸島の調査を行う。井上外相と山縣内相は、島に中国名があること、日本が尖閣諸島及び台湾を搾取する動きがあると新聞などで警告していたため見送ることになる。2.1895年 日清戦争終結直前…