チャイナロビー

マクロ経済、環境調査、政策提言、産業誘致、事業創出まで幅広い事業をこなす奮闘記です。

国益とは何か?

安倍総理の「われわれは国益を守るためにしのぎを削っており、尖閣については妥協するつもりはない」との言動だが、
まず、国益とは何を指すのだろうか?
次に、どうしのぎを削っているのか?ただ単に、棚上げも尖閣問題も存在しないと言い、中国との仕事をキャンセルしているだけに思われる。
もう一つ、妥協するつもりはないとの事だが、妥協しないことによるメリットは何であり、デメリットは何なのか?どう考えているのかを説明する責任があろう。
そして、妥協しないのなら、世界世論を敵にし、第三次世界大戦をする覚悟なのだろうか?今回は日本と同盟を結ぶ国はイスラエルだけになろう。

それにしても、何もアプローチせず、言われるばかりで、頼りにならない米国や周辺国に糸口を委ねているのだが、これには既に世界のインテリ層は嫌気をさしているようだ。

自民党も外交のお粗末さが暴露してしまったとわけだが、自民党は反省の色は全くないし、自民党の他の代議士から何の批評も出て来ないのは解せない事だ。

それよりも、日本人として最も憂うべき問題は、安倍総理はこれでベストを尽くしており、高い自己評価を与えている事にある。何の成果もなく、全く呆れるばかりだ。


以下、新聞記事

首相が中国を批判、尖閣の権益に「歴史問題を活用している」
2013.7.10 13:44更新

 安倍晋三首相は9日のTBSの番組で、尖閣諸島沖縄県石垣市)問題に関して「中国は尖閣で海洋権益を増やすために歴史問題を活用している。(中国が)そういう活用をしていることを認識する必要がある」と述べた。

 中国が首相の歴史認識をめぐる発言などを批判することで、尖閣問題を自国に有利に運ぼうとしているとの認識を示した発言だ。

 首相は歴史認識と外交の関係について「別問題だ。歴史は歴史家に任せるべきだというのが私の考えだ」と強調。そのうえで「別問題だが、相手は歴史の問題を、自分の国益をより増していくためにさまざまな活用・利用をし、尖閣問題で譲歩させようということが起こりうるという現実がある」と語り、「われわれは国益を守るためにしのぎを削っており、尖閣については妥協するつもりはない」と強調した。