チャイナロビー

マクロ経済、環境調査、政策提言、産業誘致、事業創出まで幅広い事業をこなす奮闘記です。

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

日本国民の自覚、政府の自覚

また少し、近代史を遡ってみましょう。日本は、中国との朝鮮利権を巡っての日清戦争の勝利により、遼東半島、台湾、膨湖諸島の割譲や、沙市、重慶、蘇州、杭州の解放、日本に最恵国待遇を認めさせるなどしました。また、ロシアとの間で、朝鮮半島と満州での…

永井荷風の社会批評

昭和11年に起きた二・二六事件直前、永井荷風が「断腸亭日乗」に掲載した内容です。(前略)そは兎もあれ日本現代の禍根は政党の腐敗と軍人の過激思想と国民の自覚なき事の三事なり。政党の腐敗も軍人の暴行も之を要するに一般国民の自覚に乏しきに起因するな…

今こそ戦争総括を!

日本は戦後68年が経過するにも関わらず、ついに戦争総括なるものを行いませんでしたし、行う気配すらありません。日中戦争、太平洋戦争に関し、侵略だの自衛だのとか、慰安婦、南京事件、東京裁判などの批評は行いますが、必要な戦争総括とは、太平洋戦争の…

韓国国民の感情

日本国民として歴史認識を深く持ち、当時や現在の韓国国民の感情を理解する必要があります。韓国は、日本の植民地であった故に戦勝国とされず戦争賠償、戦後補償がされませんでした。慰安婦以外にも数十万の韓国人が徴兵、徴用され、当時の給与不払い、暴力…

対日新思考をご存知だろうか?

人民日報の論説員(当時)であった馬立誠が、政策論議で知られる中国のオピニオン誌『戦略と管理』(2002年6号)の中で発表した論文「対日関係の新思考-中日民間の憂い」の事だ。当時、日中国交正常化から30年が経過したにも関わらず、両国の信頼が進まな…

日米地位協定と沖縄問題

日本国憲法については学校でも教えるが、日米安保条約の詳細や日米地位協定を学校で教えることはない。高校でも大学でも専門に教える授業はない。法学部の私ですら、憲法の中身、歴史的背景、評価、現在社会どの乖離、9条問題についてレクチャーされたことは…

日本は広く長い視野を持つべし!

日本人は古くから、珍しさに興味を持つ以外は、異質なものに接し融合する機会が少なかった。異なる文化、宗教、習慣を理解し、違いを認めることが苦手な民族である。リベラルが根付かず、世論迎合つまり常に世間体に左右され、自ら立論し議論することを避け…

日中国交正常化時のやり取り

くどいようだが、戦後の米国の占領下となった際の論点は後に譲り、再度、1972年の日中国交正常化、1978年の日中平和友好条約時のやり取りに関して議論したい。日本政府、外務省は、1972年の田中角栄首相方中時、周恩来から出た「棚上げ論」に関し、中国側の…

一般への尖閣問題に関する回答

客観的に見ますとこうなります。影のジャーナリストの私の確定した意見です。歴史的つまり、1885年以前は、日本は尖閣の利用形跡はなく、中国は唐の時代に遡り交易の史実がある。日本は当時(1885〜1895)、領地問題に発展する事を恐れ、中国への問いかけをせ…

東アジアの平和をかき乱す安倍政権

安倍総理は人が嫌がることを行うのが好きなようだ。中国が嫌がる包囲網を平然と進め、尖閣問題において嫌がる米国を巻き添えにし、エネルギー政策は世界のエネルギー事情を撹乱させている。国民には第3の矢を期待させるだけで、農業、エネルギー、医療、女…

外交は感情に左右される

中国は戦争被害国である。物理的、感情的に何でも言える立場にある。しかし、周恩来は、日本国民に賠償をさせるには忍びないと、補償を回避させた。日本の対米政策も変更しなくて良いとした。大きな譲歩であろう。日本は今、世界に影響を与え、理解ある先進…

恒例の靖国参拝問題

この時期になると必ず問題になるのが靖国参拝だ。首相や閣僚による参拝の是非が、国内政治のみならず、外交、国際関係にも影響が出るのだが、相変わらず、相互理解が進展する気配はない。そもそも靖国問題は何が原因で、どう処理すべきか、政府や国民レベル…