チャイナロビー

マクロ経済、環境調査、政策提言、産業誘致、事業創出まで幅広い事業をこなす奮闘記です。

今こそ戦争総括を!

   日本は戦後68年が経過するにも関わらず、ついに戦争総括なるものを行いませんでしたし、行う気配すらありません。

日中戦争、太平洋戦争に関し、侵略だの自衛だのとか、慰安婦南京事件東京裁判などの批評は行いますが、必要な戦争総括とは、太平洋戦争の要因や性格、日中戦争の侵略的要素、東京裁判の正当性などではなく、1910年代以降の日本の政治、財界、学会、メディア、世論そして社会のあり方を問い評価するものです。外因より内因をと言うことになります。


当時は、覇権・軍国主義時代ではありましたが、様々な要因と結果がありました。

謀略による韓国や中国への侵略
経済・外交・軍事・社会的な要素による開戦へのプロセス
戦略・戦術における責任、政治腐敗
情報操作による虚偽伝達
政治の体制、軍部の体制、天皇統帥権の不備
軍部と政治家の資質
戦時教育、軍部の横暴
国益喪失、玉砕や兵力の無駄な損失
終戦機会の、責任放棄、民間人の被害

以上、あげればきりがありませんが、いずれも全く手付かずで放置されたままです。そして、国民への説明、謝罪もありませんでした。

これがないために、靖国問題をはじめとする歴史認識に関する政治家一人ひとりの言動が曖昧で、被害者である中国、韓国から歴史観について指摘されるのです。