チャイナロビー

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日米地位協定と沖縄問題

 日本国憲法については学校でも教えるが、日米安保条約の詳細や日米地位協定を学校で教えることは
ない。高校でも大学でも専門に教える授業はない。

法学部の私ですら、憲法の中身、歴史的背景、評価、現在社会どの乖離、9条問題についてレクチャーされたことはない。一般の方はなおさらだろう。

日米安保について憲法の授業で触れるにしても、それは腫れ物に触れるかのように扱われる。

これが、日本の教育の現状であり、いかに日本人は知識不足なのか分かって頂けるはずだ。

 属国であるということは、すなわち「不平等条約を背負わされていること」であるということが『日米地位協定入門』を読むとよく分かる。一度読んで欲しい。

さて、戦後68年経ち、世界の情勢は戦後当時から大きく変わった。
仮想敵国も軍事戦略も変わり、今後は更に異なる枠組みに発展すべきである。

しかし、日本は全く変わらなかった。日米地位協定、沖縄駐留は当時のままで、一向に進展することはない。
日本政府と外務省がいかに怠慢であったか、今更ながら呆れるほどだ。

中国との関係も然りで、新しい枠組みを提唱し中国と手を組み、東アジアの軍事同盟、日中安保に向け、不要な米軍基地を削減しようものなら、米国は潰しにかかるはずだ。

過去、何人の総理が犠牲になったのか想像できるが、官僚機構がこれに対抗できないのは何故だろうか?

米国を敵に回す必要はないが、日本は東アジア共同体構想で中国を利用し、特に沖縄問題を中心に米国との関係性を良い意味で見直すべきだと思うのだが。