チャイナロビー

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もし、尖閣諸島が"日本固有の領土"なら

尖閣諸島を中国固有の領土という気は全くありませんが、客観的に見て、裏付けに欠けるにも関わらず、中国の事情を考えず、尖閣を「古来から固有の領土」との日本政府の主張は理解出来ません。

日本政府の曖昧な外交が今日の結果を招き、国益を損ねているわけです。

その矛盾を述べます。

1.国際法に乗っ取り国有化をするのなら、中国、台湾、韓国など周辺国への確認と申し出が必要でしょう。

同時、もし島に中国名が付いていなければ、即刻、国有化したはずです。

2.1895年 下関条約により台湾を割譲させた際、尖閣の国有化を宣言すべきだったと思います。

3.1945年まで、長期間、国が尖閣諸島を利用したことはありません。
1969年国連の資源調査があるまで、領土である杭を打つことはありませんでした。

4.1972年の田中・周会談で、尖閣問題を言い出したのは田中総理であり、日本固有の領土であれば、申し出る必要はなかったはずです。

5.1978年の鄧小平の尖閣棚上げ言及時も同様、明確にすべきでした。

6.日本政府は、日中間に領土問題は存在しないと言いますが、日中国交正常化声明が行われた1972年、田中総理の尖閣問題に関する申し出は、公式なものであるはずです。

その後、何も議論を行って来なかったにも関わらず、最近になって、問題がないとの主張は矛盾があるわけです。日本国民として説明を求められますが、「日本は、そう言う曖昧な国なんだ」としか答えようがありません。