日本包囲網を招いた靖国参拝
日本国内には、靖国参拝は内政問題であり、中国からとやかく言われたくない、言われる必要もないと思う人が多くいます。
でもそれは、私達日本人の気持ちを考えるばかりで、中国、韓国、米国人らが何故問題にするのか考えた事がないためだと思います。
先にも書きましたが、日本は侵略、開戦、加害に関する反省が薄れ、終戦、被曝と言う被害意識しかなくなっています。終戦などの記念日がその現れです。
開戦、盧溝橋、ミッドウェーなどの記念日などありません。それくらい、人の記憶には被害意識しか残らないようです。
一億玉砕を掲げ、イジメとしか映らない軍曹、国民を守る事など考えていなかった軍部の横行を嫌う風潮もありました。要するに、日本人ですら、日本政府を憎んでいたわけです。
ところが戦後、日本国民は敵国だった米国を神のように崇み、憎んでいた日本政府に戦争の責任を追及することはありませんでした。メディアも同様です。
それほど、戦争から解放されたかったのでしょうか、現代同様、思考が停止していたようです。
靖国神社のあり方についても、日本国民は良く理解していません。昭和一桁生まれの人も同様です。
そんな日本人が、どうして中国、韓国人の苦情・気持ちをないがしろにできるのでしょう?
毎年恒例の靖国問題です。今年は文句が出ないと思ったのでしょうか、参拝支持派のプレッシャーがあったのでしょうか、あの世から導きがあったのでしょうか?行動の意味が全く分かりません。
ここまで分からない人を総理にしておくのは、おそらく日本人だけでしょう。
何度も繰り返して言うのですが、国内における戦争総括が必要だと言うことです。それにより、靖国参拝も可能になります。
安倍総理の稚拙で無配慮な行動が、日本包囲網を作ってしまいました。