チャイナロビー

マクロ経済、環境調査、政策提言、産業誘致、事業創出まで幅広い事業をこなす奮闘記です。

中国の経済成長の源

政府が発表する経済指標、データによると、確かに成長の鈍化は見られ、現実的に地方政府の財政状況や金融機関の業績、不動産、百貨店などに影響が出てはいる。

しかし、原因を突き止めると、良くも悪くも中国特有の政治、経済指導の枠組みが原因の一つでもあり、市場がそれに伴う部分と、相反する現象と、様々な様相が見られる。

また、中国政府のいわゆる独裁が功を奏する場面が多々あるのも事実であろう。

それよりも、中国人民は、遅れてきた帝国人民と言う意識があるかどうかはともかくとして、追いつけ追い越せと、自らの成長にムチを打ち、より良い生活を求め、そのためには、身内を伴い海外へも積極的に出る国民である。

物事の全てを政府任せ、社会任せにし、自身で意思決定が出来ない日本人とは違い、自らの枠組みを作り、かつ、主張はいながらも現地に溶け込む国民性である。歴史的に知恵があり度量も持ち備えている。

また、国外に出ても状況が変われば、中国へ戻るケースも多い。

よって、今後の中国の経済は、もちろん政府が意思決定をするものの、本質的な成長の要素は内外の中国人民が鍵を握っていると見て良い。世界に散らばる逞しい華僑の力は誰しも知るところだろう。

それに比較し、一時の日本人の逞しさは何処へ消えてしまったのか?